NEWS 【旬をおとどけ!】やまのいも

2024.10.24

皆さん、こんにちは!

月に2回、旬の野菜・果物を紹介しています。

今回はネバネバな食感で消化の良いスタミナ食材、やまのいもの紹介です。

【やまのいもについて】

・「山芋」という品種はありません。

中国から伝わった長芋やいちょう芋、大和芋、日本に自生していた自然薯などを総称して「やまのいも」といいます。

・古くから滋養強壮作用があることが知られ、ビタミンB、C、カリウムなどのミネラル、食物繊維などをバランスよく含んでいる健康食材です。

・旬の時期はいずれの種類も10〜3月頃。

【やまのいもの種類】

・長芋→長い棒状で粘りが弱く少し水っぽい。長い棒状の芋で、きめはやや粗く、水分も多い。やまのいもとして1番多く流通している栽培品種。

・いちょう芋→平たい形でイチョウの葉のような形。粘り気が強く、関東では大和芋と呼ぶこともあります。

・大和芋→近畿・中国地方に多い。ゴツゴツした握りこぶしのような形で粘り気がとても強い。丸い球形の芋を一般的に大和芋と呼びますが、関東ではつくね芋と呼ぶこともあります。

・自然薯→ごぼうのように細長くて皮が薄く、皮ごとすりおろして食べることができる。自生している野生種のやまのいも。長さは60㎝〜1mで粘りがとても強くうまみも濃い。

やまのいもの【栄養効能】

・粘着性物質を豊富に含んでいます。粘着性物質にはたんぱく質の消化吸収を促進する作用があるので、スタミナ増強に役立ちます。

また、でんぷんなどの消化にかかわるアミラーゼも多く含まれるため、胃腸の働きを整えて、栄養を効率よくとり入れる効果が期待できます。

アミラーゼは高温に弱いので、消化促進効果を期待するなら生食がおすすめです。

・ネバネバ(粘着性物質)は、ペクチンなどの多糖類の粘液成分。胃腸や眼、鼻の粘膜を保護し、細菌の侵入を防ぐ効果があります。

・たんぱく質の消化を促すムチン、胃腸の働きを良くするアミラーゼ、高血圧予防のカリウムや腸の調子を整える食物繊維を豊富に含みます。

《主婦の方必見!知らないともったいない!!》

【失敗しない長芋の選び方、保存方法のポイントと豆知識】

※今回はやまのいもの中でも、皆さんに1番馴染みがあるであろう長芋のポイントをお伝えします。

【選び方】

・皮にハリがあり、ひげ根が少ないもの

・ずっしりと重みがあるもの

・凸凹が少なく、太くて下部がしっかりと張っているもの

・皮の色が赤っぽく・黒っぽくないもの

【保存方法】

・丸ごとのもの→乾燥に弱いので新聞紙に包み冷暗所で保存

・カットしたもの→ラップで隙間なく包み、冷蔵庫の野菜室で保存

・すりおろしたものを平らにして、保存袋に入れて冷凍すると使いやすいのでおすすめです!

【豆知識】

・手や口のまわりが痒くなるのは、皮の付近に含まれるシュウ酸カルシウムによるもの。

シュウ酸カルシウムには、100ミクロンほどの鋭い針状の結晶があって、結晶が皮膚を刺激して痒みを起こしますが、毒性はありません。

シュウ酸カルシウムは熱や酸に弱いため、皮をむいてすぐに酢水につければ痒みを防ぐことができます。

冷凍してからすりおろすと、ぬめりが気になりません。

かるかんに長芋が入っていると知った時は衝撃を受けました。食事だけではなく和菓子にもなるなんて!と長芋の懐の広さに驚いたものです。

生で食べるのももちろんおいしい長芋ですが、一時期SNSで流行した「長芋の鉄板焼き」は簡単で美味しく、アルコールにピッタリ。居酒屋メニューがお好きな方はぜひ作ってみてくださいね。